GHD「GM702」をレビューしてみる

GM702 機材

以前に、ハイモンドの「MK-706」をレビューしました。

今回は、私が主に移動運用で使用しているGHD社の電鍵「GM702」を紹介します。
この電鍵はトップの写真にありますよう変わった形をしていて、同社のサイトによれば携帯に便利ということです。私も主に移動運用で使うために購入しました。

外観とサイズ

GM702 Store

外観はトップの写真の通りで、その構造と大きさから軽いといえます。通常の電鍵のようにデスクに置いて使うものではないので、重たい構造にする必要がない・・・といったところでしょうか。
程よい重量といったところです。

そして、携帯用と銘打ってあるだけあり、上の写真のようにパドル部分をケース内に収納することができます。ケースのサイズはとてもコンパクトです。
同社のサイトによれば、正確なサイズは40×20×78mmということです。

持ち運びの際にはこのように収納することでコンパクトになり、かつパドル部分を傷めることがありません。

パドル部分

GM702 Paddle

パドルの部分は上の写真のようになっています。

元がコンパクトなのでパドル部分も小さいと思いきや、長さは30mm位あって必要十分なものです。パドルを動かして内部で接点が接触すると、カチッとした感じが伝わってきます。
ただしそれほど強くはないです。

ケーブルとプラグ

GM702 Cable

ケーブルは写真のように細いものが最初から取り付けられ、その先にも3.5mmのプラグが取り付けられています。ケーブルの交換は基本的にはできない設計になっています。
この細いケーブルが取り回しがよくFBです。

ケーブルは1mほどで、購入時はきれいに束ねた状態になっています。写真はちょっと煩雑ですね(^^;)。きれいに束ねないとダメですねぇ。

使用感

さて、使用感についてです。

この電鍵は、左手で本体を持って右手でパドルを操作する(またはその逆)という形になるので、操作中は両手が塞がります。
私は据え置き型のパドルでも右手操作し、メモは右手でペンに持ち替えての運用をしています(つまり左手は普段から使っていない)ので、これまで使っていなかった左手をパドルを固定するために使うようになっただけなので、ほぼ違和感はありませんでした。
ただそれでも、据え置き型とは違うので、最初は打ち間違いがあったり、連続短点が上手く送出できなかったり(HがSになってしまったり)しましたが、すぐに慣れました。

一方、普段左手でパドル操作しながら、同時に右手でペンを持ってメモするような運用をされている方は、少し違和感があるかもしれませんね。

電鍵を使う時だけ接続したい時に便利

シャックには既に据え置き型の電鍵が置いてありますが、購入後、まずは設置場所の無線機に接続して使ってみました。

ここでふと感じたのは、電鍵を常設するスペースがないシャック(そんなシャックはない?)で、CWの運用時にのみ電鍵を使いたい、または無線機が複数あって電鍵の接続を変えながら運用をしている場合に、さっとGM702を接続して運用するのに重宝するのではないか?ということです。
そんな感じで手軽に使えるのがGM702の意外な一面だと感じました。

もっとも最近の無線機は電鍵の接続端子が背面のものが多いので、背面の電鍵端子から3.5mmのジャックの付いた延長ケーブルを手元まで引いておくいった工夫が必要かも知れません。

運転席からのCW運用に絶大な効果

特筆すべきは、この電鍵は台が不要だということ。
電鍵を置く台がある(準備する)移動運用であれば、あまり恩恵はないかもしれませんが、モービル運用で、車内の運転席からCWを運用する場合のように台を準備するのが困難な場合には、絶大な威力を発揮します\(^^)/。

ちょっと極端ですが、フォーンを運用する時のハンドマイクに近い感覚です。

私はマグネット基台から助手席へケーブルを引き、助手席に無線機を置いて(鉛蓄電池から供給)運用していますが、無線機にGM702を接続して運転席まで引っ張ってくると、台がなくても運転席に居ながらにしてCWが運用できるのでとても重宝します。
というか、このGM702を購入後にこのような運用に変えました。ちょっと革命的でした。

これは革命的!

それまでは、小型の台を車内に持ち込んだり、無線機を台の代わりにして(失礼!)据え置き型電鍵を使っていました。

移動運用が多い方に特にお奨め

移動運用でCWの運用が多い方、またはそうでなくても緊急用の電鍵としてGM702があると安心かもしれませんね。むろん固定局でメインで使うのも全然問題ないと思います。
興味を持たれた方の参考になれば幸いです。

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