マルチバンド・ダイポールアンテナを設置

Multiband Dipole Antenna 機材

前回の記事で「NanoVNA」を開封し、とりあえず手探りでハンディートランシーバーのホイップアンテナのSWR特性を測定しました。次に当無線局に設置したダイポールアンテナについて同様に測定しますが、その前にこれらのアンテナについて記載しておきます。

開局直後は7MHzのダイポールアンテナを1本だけ張って、7MHzを中心に運用していましたが、その後、夏場の18MHzにハマったりして18MHz専用のアンテナを設置したくなりました。
しかしスペースの関係で別に設置することもできず、1つの給電点に複数のエレメントを接続する、いわゆる「マルチバンド・ダイポールアンテナ」の形で18MHzのアンテナを設置しました。

マルチバンド・ダイポールアンテナといえば、トラップコイルを使う方法がありますが、少々複雑なのでやめ、単純に同じ給電点に18MHz用のワイヤーを追加する方式としました。
エレメント数が倍増するので少々取り扱いには注意が必要ですが、単純に18MHzの波長に合ったエレメントを追加するだけなので至って簡単です。
これで、7MHzの送信は7MHzのエレメントから、18MHzの送信は18MHzのエレメントから、それぞれ他のエレメントの影響をほぼ受けずに送信されますから不思議ですね
(受信も同様かと思います)。
その後、いろいろなバンドにQRVしたくなり、現在は以下のような組み合わせのマルチバンド・ダイポールアンテナが2組ある状態です。
この記事のトップにある画像のような形です。

  • 10MHz , 14MHz
  • 7MHz , 18MHz , 21MHz

このようなアンテナ環境で、7MHz~21MHzの連続した5バンドをカバーしています。
(3.5MHz以下と24MHz以上のHF帯は、通常はQRVできません)

エレメントは被覆銅線で、バランはフェライトコアで作成したオール自作のダイポールアンテナ群ですが、一応はこの5バンドすべてSWR計ではおおむね2.0以下になっています。ただ、微妙なエレメントの角度で変動しますので、メンテナンスの時は結構神経を使います。
これらのアンテナのSWR特性をNanoVNAで測定するとどうなるかは次回の記事で。

<追記:2020/10/18>
以下、NanoVNAによるSWRの測定結果です。

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