ハイモンド「MK-706」をレビューしてみる

MK-706 機材

アマチュア無線を再開して約11年が経過しました(2021年4月25現在)。ここで約10年にわたって使い続けているハイモンド社の電鍵「MK-706」について、レビューしたいと思います。

メモを見たら購入日は2011年6月26日でした。当時、右も左も解らない中、ネットでの評判がまずまずだったこの電鍵を見つけてすぐに購入しましたが、いまでは手放せない一品(逸品)になっています。

MK-706 Remove

いわゆるストレートキー(縦振り電鍵)とは異なり、このタイプの電鍵は「パドル」とか「マニピュレーター」と呼ばれますが、この製品には「MANIPULATOR」と刻印がされています。

外観と重量

特徴的な外観です。好みが分かれるところかと思いますが、ベンチャーの「アイアンビックパドル」のような華麗な趣はないかな?と思いきや、接点部分を保護するための透明のカバーを外すとネイキッドな感じがしてなかなかのものです。・・・と思うのは私だけでしょうか。
そしてずっしりと重たく、底面には4つのゴム足が付いていて、パドルを操作してもちょっとやそっとではズレることはありません。これは重要な点です。

ケーブル端子

右も左も解らないで購入して最初に悩んだのがケーブル接続端子です。なにしろこれに関する説明書らしきものが添付されておらず(2011年購入当時)、ネット情報に頼りました(^^;)。
端子はパドルを手前にして見た場合、左から「短点」「アース」「長点」になります。
(左のパドルが短点、右のパドルが長点なのでいまなら大体見当はつくのですがね、当時としてはこれがよく解らず・・・。むろん左右のパドルの動作を逆にするなら接続は逆ですね。)
手元に3.5mmのステレオジャックが付いたヘッドホン用の3芯ケーブルがあったので、U型端子をハンダ付けして電鍵用のケーブルとしました。そしてリグの説明書を見て、接続端子を間違えないよう接続しました。

MK-706 Internal

透明カバーの効果は大

デザイン的なところはともかく、接点部分を保護する透明カバーの役割と効果は絶大です。細かな埃(ほこり)がほとんど入りません。今回も上記の撮影のために(^^;)カバーを取り外しましたが、きれいなものです!
接点部分の埃から接触不良が起こる可能性があり埃は大敵。よく考えられています。

パドルの間隔

とても狭いパドルの間隔。その間隔は2~3mmといったところで、この狭さはこのパドルの特徴的なひとつですね。そしてパドル部分の動作の幅も1~1.5mm程度です。
最初は「狭すぎないかな?」と思いましたが、いやいやこれがとても使いやすいのです。

MK-706 Paddle

パドルの幅が狭いですが、打鍵しやすいと思います。

操作感(打鍵感)

パドル部分の動作の幅は狭いですが、打鍵(パドルを内側へ動かす)すると「カチッ」という手ごたえがあり打鍵感があります。パドルは厚みがないため、打鍵後もそのまま力を入れると若干撓る(しなる)感じがありますが、この感覚も絶妙な感じです。
個人的にはモールス符号を電鍵で送出するのがCWの運用の楽しみのひとつとなっているので、パソコンやメモリーキーヤーによるモールス符号の送出はコンテストでCQで使うのみ、それ以外はパドルで手打ちしています。
この幅の狭さ(パドル移動距離の少なさ)は長時間の操作では効率が良いと思います。

末永く使っていけそう

電鍵は筆記用具や工具などような「手に馴染む」ものですが、個人的にはこのMK-706が手に馴染んでかなり使いやすい電鍵になりました。
移動運用では別の(パドルの幅の広い)電鍵を使っていますが、常置場所のシャックからはこのパドルをメインで使っています。造りもとても堅牢なので、落下でもさせない限り壊れることはなさそうです。今後も末永く使っていけそうです。

最後に

MK-706 Plate

という訳でMK-706のレビューをしました。電鍵はいわば「道具」ですが、こういった道具は使ってみなければ解らないですね。
あくまでも私の一個人のレビューですので感じ方は様々かと思いますが、参考になれば幸いです。

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