既にネット上では出尽くしている感があり、いまさら感満載ですが、マグネットアースシートを自作してみました。
私は本家本元でもある第一電波工業のマグネットアースシート「MAT50」を所有して使用していますが、ちょと興味があり、ネットの情報を参考に自作もしてみましたが、見た目はともかく(^^;)、なかなかFBなものに仕上がりました。
マグネットアース(MAT50)を使ったお手軽移動運用の記事もご覧ください。
さて本題に入りますが、まずはMAT50の効果のほどを確認しておきます。
10MHz用のモービルアンテナ(第一電波工業の「HF30FX」)をマグネットベース(基台)に取り付けた状態で、写真上がMAT50なしのSWR特性、写真下がMAT50ありのSWR特性です。
MAT50あり(写真下)では10.112MHz付近でSWRが最小の値になっていて、マグネットアースシートの効果は絶大・・・といったところです。
(MAT50なしの方はスミスチャートの表示忘れです^^;)
このように車のボディーからアースを取るという意味で、マグネットアースシートはかなり効果があるものであると認識できます。
ということで、これを踏まえて製作に入ります。
用意したものは、ダイソーのマグネットシートと、これに加えて50cm程度の1.25sqの平行コードとM16(16φ)のワッシャー、更にアルミテープ(厚み0.05mm×幅50mm)といったところです。
まとめると、以下のものです。(あくまでも私が用意したものです)
・ダイソーのマグネットシート
・1.25sqの平行コード(50cm程度)
・M16(16φ)のワッシャー
・アルミテープ(厚み0.05mm×幅50mm)
(その他、ハンダゴテやカッターなどの工具も必要です)
製作にあたっては、「印旛沼無線クラブ」さんの動画、「百均のダイソーでマグネット買ってきて、アースマット作ってみた。」を参考にさせていただきました。VY TNX !
(リンクを張らせていただきました)
「ほぼそのままじゃないか!」という声が聴こえそうですが・・・。
「印旛沼無線クラブ」さんの動画は、これ以外にも
いろいろと参考にさせていただいています。
大変勉強になります。
ここでは平行コードを使いましたが、極性はないのでシングルコードでもOKです。むしろシングルコードの方が扱いがよいと思います。
私はなるべく銅線が多い方がいいと思いましたので、平行コードを裂かずにそのまま使いました。
まずは用意した50cm程度の平行コードの約半分(25cm程度)の被覆をむいて、中の銅線をむき出しにしました。この部分はマグネットシートに貼り付ける部分になります。
むき出しにした後、銅線をばらばらにほぐし(解し)ましたが、銅線同士が絡まってしまい、ここが結構苦労したところです。
平行コードの被覆と銅線の境目のところの処理が少々気になったので、熱収縮チューブで養生しました。ここは当サイトのオリジナル?の加工です。(必須ではありません^^;)
銅線をほぐしてしまった後に処理したので、チューブを通すのに苦労しましたよ・・・。
銅線がほぐれたところで、マグネットーシートの粘着テーブの面のシールを剥がし、粘着テープ状にほぐした銅線を写真のように放射上に貼り付けます。
銅線を貼り付けた後、銅線の上にアルミテープを直接貼り付けました。(印旛沼無線クラブさんの動画ではここでアルミ箔を貼り付けていますが、私は直接アルミテーブを張りました)
アルミテープのはみ出した部分はカッターで切り落としました。
最後にケーブルの反対側にで、M16のワッシャーをハンダ付けしました。M型コネクターを通すため径は16φ(M16)としました。厚みは2.6mmです。(適当です)
アンテナベース基台に取り付ける部分になります。
余談ですが、私が用意したワッシャーは表面加工がされていてハンダが乗りませんでしたので、ヤスリで表面を削りました。
ということで完成です!
さっそく取り付けて測定してみました。
上に写真を載せているMAT50を使った際のSWR特性とほぼ同じ曲線を描いています。ここまで類似した特性になるとは思いませんでした。
概ね10.110MHz付近でSWR値が1.3程度、といったところです。アンテナのエレメントを僅かに縮めれば、10MHzのCW運用周波数付近で同調するはずです
ということで大成功!うれしい悲鳴です\(^^)/。
他のバンドでのSWR特性は確認していませんので何とも言えませんが、少なくなとも10MHzでは十分に実用性になると思います。
MAT50も所有していますので、状況やバンドに応じて併用していきます。
耐久性についてはまだ分かりませんが、特に銅線のマグネットへの取り付け部分が弱い感じがしますので強度を持たせたいところ・・・これについては工夫したいと思います。
興味のある方は、他のOMさんの記事も参考にされながら製作してみてください!
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