FT-891レビュー(5) スペクトラムスコープを使う

Review FT-891 Part 5 FT-891

レビュー(5)では、FT-891のスペクトラムスコープについてです。

FT-891のディスプレイにはモノクロのドットマトリックスLCDが採用されていますが、表示するスペクトラムスコープには表示能力に起因する限界があり、ある意味での割り切りが必要です。

私のFT-891の使用は、移動運用でのCQ側としての運用にほぼ限定されます。このような運用パターンだとひとつの周波数に居座る(^^;)形になりますので、個人的にはスペクトラムスコープは必ずしも必要ではない状況ともいえます。(過去にFT-991Aで移動運用した経験によるものです)

むろん搭載していればそれに越したことはないのですが・・・。

そのような状況ですが、FT-891も簡易的ともいえるスペクトラムスコープを搭載していますので、画面を載せておきます。

スペクトラムスコープの表示と周波数変更

購入時は「B」ボタンにスペクトラムスコープの表示「SWP」が割り当てられています。短押しすると設定されたバンドの周波数を1回のみスイープ(マニュアルスイープ)して表示、長押しするとスイープを繰り返し(連続スイープ)て表示します
スイープ中は受信音が聴こえなくなります。

スイープ画面でメインダイヤルを回すことで、波形を確認しながら周波数を変更できます。目的の周波数に変更後に「F」ボタンを押すと変更後の周波数で通常画面に戻ります。
写真は10.129.000MHzに周波数を合わせてスイープ後、波形を確認しながら10.125.800MHzへ周波数を変更したところです。

FT-891 Spectrum Scope Change

ゲインを3段階で調整可能

スペクトラムスコープの表示画面では「C」ボタンにゲインの調整が割り当てられています。「C」ボタンを押すごとに、「LV1」「LV2」「LV3」という表示でレベルが変更されます。

写真は同じ周波数を受信した状態で「LV1」→「LV2」→「LV3」と変更した画面です。

FT-891 Spectrum Scope Level 1
FT-891 Spectrum Scope Level 2
FT-891 Spectrum Scope Level 3

表示帯域幅を5段階で変更

スペクトラムスコープの表示画面では「A」ボタンにスパンの変更が割り当てられています。「A」ボタンを押すごとに、5段階(37.5/75/150/375/750kHz)で画面の帯域幅を変更できます。

上が37.5kHzで下が75kHzでしょうか?画面表示と帯域幅の関係がよくわからないままですが、まあよしとしましょう。

FT-891 Spectrum Scope Span 17.5
FT-891 Spectrum Scope Span 35

まとめ

このFT-891に搭載されたスペクトラムスコープが、どの程度の実用性かは使い込まないと評価できないところですが、基本的に私の運用パターンではほぼ使わない機能なのでここまでとします。

余談ですがFT-891のスペクトラムスコープとTS-590の遠隔操作ソフトの「ビジュアル・スキャン」は、似たような機能だなぁと思った次第です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました