FT-891レビュー(3) 各種機能設定の画面

Review FT-891 Part 3 FT-891

前回の「FT-891 レビュー(2)」では、先に「CWを運用するための設定」をしました。後先になりますが、ここではFT-891の各種機能設定の画面について紹介します。

最近の多くの無線機は、カラーLCDディスプレイをタッチ操作するものが多く、グラフィカルな表示で直感的に解りやすいものが多いと思います。
一方、FT-891はモノクロLCDディスプレイでタッチ操作もできず、見やすさや操作性の点で不利なところがあるのは致し方ないところですが、ドットマトリックスLCDが採用されており、設定のイメージがグラフィカルに表示されて直感的に解りやすい表示になっている機能があります。

ごくごく一部になりますが、グラフィカルな表示が解りやすい、「IFシフト」「IFノッチ」「IFフィルタ」の設定の画面表示を載せておきます。

IFシフト

「IFシフト」の設定画面です。
上段が0Hz(シフトなし)、下段がー120Hz(低い周波数側へ120Hzシフト)の設定表示です。直感的に解りやすい表示です。「MULTI」ツマミを回転させることで変化します。

余談ですが機能割り当て「A」ボタンに、工場出荷時設定で「IFシフト」(SFT)が設定されているところは、個人的にはグッドでした。(よく使う機能なので)

FT-891 IF-SHIFT Setting 0Hz
FT-891 IF-SHIFT Setting -120Hz

IFノッチ

「IFノッチ」の設定画面です。
ほとんど使ったことがない機能ですが、こちらも直感的に解りやすい表示です。「MULTI」ツマミを回転させることで変化します。

FT-891 NOTCH Setting 1500Hz
FT-891 NOTCH Setting 1200Hz

IFワイズ

「IFワイズ」の設定画面です。
(WIDTHというスペルなので「ウィドゥス」かと思いきや「ワイズ」なのですね)
DSPで処理されますが、CWの運用でいうところのいわゆるCWフィルターに相当するものです。
上段が帯域幅500Hz、下段が250Hzの設定表示です。こちらも直感的に解りやすい表示ですね。「MULTI」ツマミを回転させることで変化します。

ナローモードで50~500Hz、非ナローモードで500~3000Hzで設定できます。
設定した帯域幅に合わせて台形の幅が変化しますが、250Hzと500Hzでは台形の幅の違いが分かりにくいですね(^^;)。

FT-891 WIDTH Setting 500Hz
FT-891 WIDTH Setting 250Hz

その他

その他、写真は撮っていませんが、「DNR」(デジタルノイズリダクション)などのように数値レベルで調整するものは、簡易的なバー表示で直感的に解りやすくなっている機能が多いです。
時として、TS-680Vのような古いリグを好んで使う当局としては、十分ともいえる解りやすさだと感じたりしています(^^;)。

このグラフィカルな表示は、たとえモノクロで小さいとはいえ、ドットマトリックスLCDディスプレイのなせる業かと思います。

実際の移動運用では、こういった解りやすさに加え「いかに迷うことなく使いたい機能の操作へたどり着けるか」が重要になってきます。そのあたりの評価はもう少し使い込んでからですね。

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