しばらく電源を入れることなく放置状態だったNanoVNAで、久しぶりに設置しているマルチバンド・ダイポールアンテナのSWRを測定しました。
マルチバンド・ダイポールアンテナの方は、更に長い間放置状態です。
以前は半年に一回(春と秋)には一旦下して、自作バランのメンテナンスや碍子などをチェックして張り直すなどの手入れ?をしていましたが、ここ3年位は何もしていません。
稀に風や雨・雪で碍子部分が外れることがあるので、その都度補修して張り直している程度です。
運用時には常にSWRをチェックしていますので、大体の値の傾向は掴んでいますが、今回久しぶりにまじめに測定しました。
測定のポイントは以下の2つです。
- アンテナが同調しているポイントの周波数
- CW運用付近の周波数のSWR値
結果は、それぞれ下記の表になります。
10MHz以外は同調してるポイントの周波数がバンド外の低い周波数になっていました。
これは長らくメンテナンスしていないためワイヤーが伸び、波長が長い側(周波数が低い側)へズレたことが原因であると推測できます。
10MHzだけ傾向が異なる原因は不明ですが、どこかのタイミングで碍子が外れて張り直したような記憶があります。(定かではありません)
アンテナ | バンド | SWR最小値 | マッチング周波数 |
ダイポール① | 7MHz付近 | 1.21 | 6.75 MHz |
ダイポール① | 18MHz付近 | 1.26 | 17.90 MHz |
ダイポール① | 21MHz付近 | 1.01 | 20.86 MHz |
ダイポール② | 10MHz付近 | 1.31 | 10.24 MHz |
ダイポール② | 14MHz付近 | 1.20 | 13.78 MHz |
一方、CW運用付近の周波数のSWR値は14MHzを除いては、まずまずと思います。
14MHzは異様に高いですが、なぜか14MHzだけがワイヤーが風に揺られてSWRが安定せず、正確に読み取れなかったので、少し悪い数値になっています。
いずれもフルサイズ(1/2λ)のダイポールアンテナのため、バンド内全般にわたってSWRのグラフはとても平坦なカーブを示します。
データは載せていませんが、特に18MHzではバンド内すべてでSWRが2.0未満となっており、その他のバンドもバンド内では悪くても2.0を少し超える程度(14MHzは例外!^^;)になっていました。そういった点でフルサイズのダイポールアンテナはわりとラフに扱える感じですね。
その点、モービルホイップなどの短縮型のアンテナは、同調する周波数の幅がとても狭いので、移動運用の時は神経を使っています。
アンテナ | バンド | CW運用付近の周波数 | SWR値 |
ダイポール① | 7MHz | 7.01 MHz | 1.75 |
ダイポール① | 18MHz | 18.9 MHz | 1.81 |
ダイポール① | 21MHz | 21.05 MHz | 1.05 |
ダイポール② | 10MHz | 10.13 MHz | 1.37 |
ダイポール② | 14MHz | 14.05 MHz | 2.40 |
そろそろ本格的にメンテナンスしないといけないのですが、とりあえずこの暑い夏場ば避けたく・・・。秋になりそうですね。
まあそれほど値は悪くないので運用上は大丈夫ですが・・・。老朽化が心配。
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