さてこの小さいボディーに機能が凝縮されたVX-3ですが、まずは受信について・・・。
VX-3はワイドバンドレシーバー並みの 504kHz~999.900MHz の範囲を受信範囲としてカバーしています。ただし一部受信できない周波数範囲があるようですね。
モード(AM / NFM / WFM)は受信周波数によって自動的に適したものに切り替わりますが、手動で切り替えることも可能です。
感度はともかく、このボディーでここまで受信できるというのは驚愕です。
アマチュア無線機なのに「いきなりラジオ受信?」という批判はともかく(^^;)、まずはラジオ放送を受信してみました。
AM放送,FM放送,TV放送(アナログ放送の音声のみ)は下記の手順で実行できます。
なおTVのアナログ放送は2011年7月24日に終了していますので現在は聴くことができませんが、現在はこのバンドでAM放送のFM補完中継局の放送を聴くことができます。
- [RADIO]を短く押すとラジオ放送受信モードに切り替わる。
- [BAND]を短く押すごとに「A」,「F」,「t」の順に切り替わる。
「A」AM放送
「F」FM放送
「t」TV放送(アナログ放送の音声のみ) - [RADIO]を短く押すとラジオ放送受信を終了する。
また短波放送はVX-3のスペシャルバンクで聴くことが可能ですが、ここでは以下の方法で受信周波数を短波放送の周波数に合わせて受信しました。
- [BAND]を短く数回押して「1」(短波帯)に合わせる。
- 短波放送のバンドになるのでここで目的の短波放送の周波数に合わせる。
([FW]を押してからDIALツマミを回すとMHz単位で変更可能)
なおここではVX-3に付属のホイップアンテナを使いました。VX-3はFM放送の受信にイヤホンケーブルをアンテナとして使う設定があるようですが、この機能は使っていません。
以下のAM放送,FM放送,短波放送を受信してみた結果です。
- AM放送 NHK第1放送 729kHz → 良好に受信
- FM放送 FM-AICHI 80.7MHz → スケルチOFFでかすかに受信
- 短波放送 ラジオNIKKEI第1放送 6,055kHz → 弱いが問題ないレベルで受信
同じようなテストをされたOM諸氏のブログではAM放送の受信感度が良くないといった報告がありますが、当地ではAM放送は良好でした。あくまでも放送局からの距離や電波の強度が影響すると思われるので、この辺りは何とも言えないですね。
AM放送ではホイップアンテナと内蔵アンテナのいずれを使うか選択できますが、切り替えてみてもほぼ受信状態は変わりませんでした。
(よってここは初期値のホイップアンテナを使う設定で受信しています)
驚いたのは、VX-3の付属のホイップアンテナで短波放送がそれなりに受信できたこと。短波ラジオとしても実用に耐えうる感じです。
VX-3だけではないのですが、近年のハンディー機は、もはやアマチュア無線のハンディー機の域を超えていますね。ラジオ放送だけでなく、エアバンドや国際VHF,業務無線などもワッチしてみようと思った次第です。
コメント
初めまして、こんばんは。
VX-3は購入したものの、予約待ちで、現物はまだありません。
1番気になっていたことはAM放送のFM補完局が聴けるのか?でしたが、この記事で安心しました。
VR-160の購入にしようか迷っていましたが、144・430の送信は大きいですので、ほぼ躊躇無し。
つか、XDATAのD808を使いこなせていないどころか、休眠中なので・・・
144・430は、ローカルのおなじみさんも使っているので参加できます。
でも、お相手は、50Wモービル機なんですよね。
コメントありがとうございました。
そうですね、VX-3はAM放送のFM補完局はばっちり受信できますよ!当地では、高い場所のアンテナから送信されるFM補完局の方がAM放送よりも快適に受信できます。
私もVR-160も比較対象でした。あちらはメモリー登録がパソコンからできるようで、いろいろな受信をメモリーを利用してガッツリ行うのならばVR-160なのでしょうが、144と430で送信できる魅力でVX-3になりました。
その代わりメモリー登録が大変です(^^;)。大してメモリー登録はしていませんが。
予約されているということで、届くのが楽しみですね。
VX-3は小型で持ち運びも苦にならず、いろいろ受信できて交信もできる。コスパも良くなかなかFBなリグ(受信機?)だと思いますよ。