久しぶりの「TS-680を使い倒す」の第6弾です。今回はTS-680VでRTTY(ラジオテレタイプ)を運用しようというものです。
ここではTS-680VとPCを専用のケーブルで接続し、MMTTYというソフトウェアを使用します。
ケーブルはこちら、MMTTYはこちらから入手できました。
こういった優れたものを開発頂いた両OMには感謝です。
ケーブルは、PCとはUSBと3.5mmプラグ(入出力別)で、リグとはACC(DIN13)で接続するタイプのものです(トップの写真のものです)。リグにあったものを入手する必要があります。
写真では、PC側の4極ジャックに合わせるため、別途用意した3極→4極変換ケーブルを接続しています。
TS-680VはRTTYのモードを搭載していないので、LSBモードを使用するいわゆるAFSK方式での運用になります。(これに対してRTTYモードはFSK方式になります)
AFSK方式では、RTTY信号(ピロピロ音)をLSBモードで音声として送受信することでRTTYでの交信を行います
リグにRTTYのモードがなくても、LSBモードでRTTYを運用できるんだね。
上の写真のように接続します。PCのキーボードから入力した文字のRTTY信号への変換、また受信したRTTY信号の文字への変換、更にPCからリグの制御(送受信切替)はMMTTYが行います。
MMTTYのインストールや設定などはMMTTYのマニュアルをご覧頂くとして(ここでは触れません)、ちょっと注意が必要なのは、PCの音声入出力のボリュームです。これが適正でないとうまく動作しません。
あと実際の運用で注意が必要なのは周波数表示ですね。
AFSK方式ではキャリア周波数の2,125Hz下にマーク信号を発射するためキャリア周波数が表示周波数になりますが、FSK方式ではマーク信号の位置が表示周波数になります。
例えばFSK方式(RTTYモード)で 7,037.000kHz で運用している局に対して、AFSK方式(LSBモード)では2,125Hz上の 7,039.125kHz で運用することになります。
FSK方式での周波数をRTTYの運用周波数としますので、AFSK方式の場合は常に中途半端な周波数で運用することになります。
実際にこの組み合わせでたくさんの局と交信しましたが、帯域フィルターがないため、近接周波数で強力なパワーで運用するRTTY局があると抑圧を受けて運用できなくなることが稀にありました。古いリグなので致し方ないところです。
しかし文明の利器との融合で、このような古いリグでもわりと簡単にRTTYが運用できるということは素晴らしいことです。
最近はPCとリグをUSBケーブル一本で接続してRTTYが運用できるものもありますが、古いリグでRTTYを運用することもいいですね。
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