このところ、コンディションの向上が感じられるようになりました。
本日は正午頃にイオノグラムを見ると「国分寺」(Kokubunji)のF層の臨界周波数が、何と11~12MHz程度になっていました。(その後、15:30頃にも同じような状況を観測)
夏場に発生しやすいE層(Es/スポラディックE層を含む)でこれ以上の高い臨界周波数になることはそれほど珍しくないですが、F層がここまでの数値になるのは、このところあまりなかったように思います。
7~8年ほど前はよくありましたが・・・。
イオノグラム上では、E層(Es含む)は高度100km程度のところに「ー」のような形で水平に観測されますが、F層は高度200kmから400km位のところにかけて「ノ」のような形でカーブを描いて観測されます。(一般に)
こちらに詳しい解説を公開されているOMさんがいらっしゃいますのでリンクさせて頂きます!私のこの記事は、実はこの解説をかなり参考にさせて頂いております・・・。
という暴露話はさておき、
そんな中で本日、臨界周波数が高い時間帯に10MHzのCWを運用しましたが、案の定、日本全国津々浦々が一様に強力に入感し、気が付けば、図らずも10MHzのCWで「One Day AJD」(一日で10のエリアと交信)を達成してしまいました。
このことからも、コンディションが良かっことが判ります。
10MHzで久々の One Day AJD !
以前の記事でも、10MHzのE層(Es含む)反射の伝搬は近距離は強力に入感するが遠距離は弱い(入感しない)ため交信エリアは近距離に偏るが、F層反射の伝搬は距離にほぼ関係なく強力に入感し交信エリアがほとんど偏らない、というようなことを書きました。
これまでの経験に基づくものですが、本日の結果を見てもやはりそう感じます。
これは電離層までの、距離・入射角・ポップ数(電離層と大地の反射回数)による影響だと推測されます。(もう少し検証は必要です)
10MHzのCWで交信できていない市区町村はまだ多いので、コンディションの向上を期待しつつ、これからも積極的に追っかけ?をしていきます!
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