CWを始めよう!(その10)「Morse Runner」でトレーニング!

Challenge CW Part10 CWを始めよう!

先般の「IARU HF World Championship Contest」では、CWで呼び回りしました。

これまでも海外コンテストはCWの呼び回り側で何度も参加していますが、いつも感じるのは、海外コンテストでのモールス速度はとても速い、ということです。
測定して統計を取った訳ではなく、あくまでも私の耳による個人的な印象ですが、遅くても24WPM(120文字/分)程度、多くのCQ局はそれ以上の速度だと推測します。

ワッチしていても、CQ局のコールサインが一回でコピーできないことが多く、自分の聴き取り能力の低さを改めて痛感したところです・・・(++;)。

パターン化されコピーしやすい国内コールサイン

一回でコピーができない要因は、単に速度が速いということだけではなく、海外局のコールサインの文字(数字)列はパターン化できず予測できなから、と感じています。

どういうことかというと、国内局のコールサインは(個人局の場合)、必ず「J」または「7」で始まり、次に 「A ~S(B,Cは除く)」が続き、その後に「0~9」の数字が来る、という形なので、プリフィックスとなる最初の3文字(数字)のパターンが予測できます。
ここが予測できるだけで、コールサインのコピーの難易度はかなり下がります。
慣れてくるとプリフィックスの3文字はパターンとして捉えられるようになり、極端な表現をすれば、ランダム文字列としてコピーするのはサフィックスの3文字(または2文字)だけになります。

そういった意味で、国内局はそこそこ速い(ここは個人差がありますが)速度でコールされても、一回でコピーしやすいと思います。

パターン化できずコピーしにくい海外コールサイン

一方の海外局のコールサインは国によって文字(数字)のパターンがさまざまで、どこの国からコールされるかわからないため、でてくる文字(数字)が予測できません。
ある意味、出たとこ勝負になります。

これが一回でコピーできにくい要因のひとつだと思います。

地道なトレーニングを開始

・・・とか何とか、理屈をこねていますが(^^;)、要は聴き取り能力不足ということです。
単純に、聴こえてきた符号を文字に変換するまでにかかる時間を短くすること・・・これに尽きます。ここはもう、地道なトレーニングしかありません。

和文も練習中(三日坊主^^;)ですが、欧文ももっと即座にコピーできるようにならないといけないと決心し、こちらはこちらでトレーニングすることにしました。

Morse Runner を活用!

そこで有名な「Morse Runner」をパソコンにインストールしてトレーニングを開始しました。このソフトについての説明はこの記事では割愛します。(良質な紹介サイトをご覧ください^^;)

Morse Runner Screen

それにしてもこのソフト、パイルアップやQRN, QRMの感じが、見事に再現されています。ちょっと驚きました。本当に交信しているようです!
パイルアップの中で、ゼロインから少しずらしてコールてくる局、コールしてくる局のモールス速度にばらつきがあるところなど、実際の交信さながら・・・ですね。

パソコンのスペックが低いことの影響でしょうか、モールスの設定速度は、実際よりも少々遅いように感じましたが、24WPM位までなら何とか・・・・。それを超えると、一回でコピーできない比率が多くなりました。

<追記:2023/7/25>
その後も「Morse Runner」にハマっていますが、画面の「CW Speed」を速くしても、コールしてくる局のモールスの速度は、すべてが速くはならない感じですね。速い局と遅い局がランダムに出現しますので、28WPM程度に設定しても一回でコピーできる局は多いです。

実戦のトレーニングに最適!

コンテストで「CTESTWIN」などのロギングソフトを使うには、聴いた符号を即座にキーボード入力する必要がありますが、「Morse Runner」はそのトレーニングにもなります。
また前述のように、パイルアップや混信やノイズも再現されているので、単に速いモールス符号の聴き取りだけでなく、かなり実戦的なトレーニングになると思います。

「習うより慣れろ」ということで、聴き取り能力の向上と、即座にキーボード入力できるようになることを主な目的とし、しばらくこの「Morse Runner」 でトレーニングします。
開発者のOMさん、VY TNX !
(三日坊主になりそうですが^^;)

海外コンテストでのCQ(ランニング)への道のりは長いのです。

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