CWを始めよう!(その9)CWリバースの混信除去効果

Challenge CW Part9 CWを始めよう!

前回の記事「その8」は、自局の受信周波数は変えない状態で、ゼロインしていない信号はどう聴こえるか?というものでした。これを踏まえて今回の記事となります。

今回の記事では、信号(たとえばCQ局)に対して自局の受信周波数を変化させるとどう聴こえるか?について、CWリバースでの混信除去効果との関連も含めて考えてみました。

その前に、下記、お詫び事項です。(お約束^^;)

浅学な状態で記事を書きましたが、説明や図で間違っているところがありましたら申し訳ありません。(そういった前提でお読み下さい^^;)

VFOを回し受信周波数を低→高へ変化させる

モードはCW(CW-USB)とし、ある信号に対してゼロインさせず、信号よりも受信周波数を「低い周波数」→「ゼロイン」→「高い周波数」へ徐々に変化させていく場合の信号の聴こえ方をを考えます。
(実例で考えると、7.010MHzのCQ局に対し、受信周波数を7.009→7.011MHzという感じで変化させるようなパタンになります)

下図がそれを図にしたものです。(図中の横軸は周波数で右に行くほど高い)
受信周波数を①→②のように上げていくと、「ピー」は、「CWピッチより高い音」→「ゼロインでCWピッチと一致」(ゼロインの図は省略)→「CWピッチより低い音」と変化します。

ここまでは前回の記事からも想定できること・・・ですね。

そして更に受信周波数を上げ③になると、信号がBFOの外側になってしまうため、ビート音が発生しなくなり音が聴こえなくなります。

CW Frequency BFO Shift

ここからいえることは、CW-USBの場合は、受信周波数よりもCWピッチ以上低い側に離れている信号は聴こえなくなる・・・ということです。

リバースにすると・・・

では上図③の状態で、モードをCWリバース(CW-LSB)に切り替えるとどうなるでしょうか?
その場合は④の状態になり、信号がBFOの内側になるためビート音が発生し、高い音で聴こえるようになります。

逆に考えれば、④の状態から③の状態へ切り替えると「ピー」が聴こえなくなり、混信除去の効果があるということです。
これが「CWをリバースして混信を除去する」のゆえんかと思います。

しかしCWフィルターで帯域を絞るので効果なし?

ところが実際は、CWフィルターやDSPフィルターで帯域幅を500Hzや250Hz程度に絞って運用されている方が大半かと思います。
この場合、そもそもフィルターが通す帯域幅がCWピッチより狭く、BFOより内側で帯域が絞られて混信除去されるため、CWリバースの効果はほぼない(全くない)のでは?と考えられます。
(ただし音の高さは変わりますね)

CWリバースで混信除去の効果があるのは、フィルターがない場合かな?(←あまり自信なし)

結論

ということで、「結論」というほどのものではないのですが・・・。

実際にCWを運用されるほとんどの方がCWフィルターやDSPフィルターで帯域を500Hzかそれ以下に絞られているかと思いますので、前述の通り、CWリバースの混信除去という意味での使い方はほぼないのかな?なんて思っています。

すみません。推測の域を出ない記事ですので、今後のCWの運用で検証したいと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました