前回の記事で、FT-991AでRTTYの設定をしたが、このリグでのデジタルモードの運用の申請をしていなかったので送信テストができない・・・という顛末でした。
送信できないのならしょうがない・・・ということで、せっかく無線機の信号をパソコンへ取り込めるようになったので、いわゆる「気象FAX放送」を受信してみることにしました。
気象FAX放送という言い方が一般的かどうかは解りませんが、「気象FAX」などで検索するといろいろ情報が出てくるかと思いますので、これが何なのかの説明はここでは省略します。
今回受信したのは「JMH(気象無線模写通報)」です。
上記のページからもリンクがありますが、放送スケジュールはこちらにあります。
FT-991AでJMHを受信するための仮想COMポートの設定は、上記ページの「仮想COMポートの設定」を参照下さい。
JMHをFT-991Aで受信
上記のスケジュール表を見ると、「電波の型式:F3C」と記載してあります。
最初の文字(主搬送波の変調の型式)は「F」ですが、SSBで受信します。総務省のページを見ると、F3Cは「(主搬送波はSSBまたはFM)FMファクシミリ」とありますね。
そして周波数は、3,622.5 / 7,795 / 13,988.5kHz の3つ。いずれで受信してもよいのですが、 7,795kHz が一番強そうなのでここで受信しました。
この周波数を無線機側でSSB(USB:上側波帯)で受信しますが、ネット情報によれば搬送波は 1.9kHz 下になるということでしたので 7,793.1kHz を受信します。
以下のような設定になります。
受信周波数 : 7,793.10kHz
周波数を合わせると、強力にピロピロ音が聞こえてきました。Sメーターの振れは58程度。5kWで九州から送信されているようですが、コンディションが良くないのかちょっと弱いです。
(ちなみに 3,622.5 と13,988.5kHz は更に弱かったです^^;)
KG-FAXをパソコンにインストール
次に受信ソフトウェアですが、有名な「KG-FAX」をこちらからダウンロードして利用しました。 開発者の方には感謝です!
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、解凍されたフォルダごと任意の場所へコピーして実行ファイルを起動するだけです。
KG-FAXで台風情報を受信
既に無線機とパソコンが接続されてRTTYの受信の設定も終わっていたためか、KG-FAXを起動したらすぐに信号が取り込まれ、ウィンドウの右上のスコープが動作しました。
上手く信号が取り込めない場合は「パラメーター」の設定で「入力デバイス」の設定が、また入力レベルが小さい場合は無線機からパソコンへの入力レベルの変更が必要かも知れません。
この状態で「掃引」ボタンをクリックしたら、掃引が始まり画像が描画され始めましたが、放送時刻を意識していなかったため途中からの描画になってしまいました。
改めてスケージュールで通報の開始時刻を確認すると「WTAS12(00) 台風予報」が10:50~11:09にスケジュールされていましたので、開始時刻に合わせて「掃引」ボタンをクリックすると、最初から描画が始まりました。
設定は何も変更せず、インストール後のデフォルト状態のままです。
受信完了
途中で受信状態が悪くなってノイズが出ているところもありましたが、受信を終えたものが下記の画像です。受信状態が画像に大きく影響しますね。
実はこの画像は上記のJMHのサイトで鮮明なものを見ることができます。ネット環境があればすぐに見られるものなのですが、あえて短波を受信してリアルタイムに表示させるところに趣があってよいですね。
という訳で、JMH(気象無線模写通報)の受信についての記事でした。
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