アマチュア無線での運用が許可されているHF(短波帯)のバンドの中では、比較的低い周波数に分類される10MHzですが、7MHzほどの国内伝搬の安定性がなく、F層(もしくはEスポ)の影響で、国内への伝搬の状況が日単位で目まぐるしく変わるバンドだと思っています。
以前に書いた下記の記事では、10MHzで近距離ばかりが強力に入感して遠距離がほとんど入感しなかったというものですが、今回は逆のイメージで、近距離がスキップしてほとんど入感しなかったという記事になります。
本日、10MHzのCWで8エリアの移動局がRST539程度でここ2エリアへ入感していました。次々にコールされているようすでしたが、いつもと何となく様相が違っていました。
何とコール局がほとんど入感しない状態でした・・・。
あれ?コールする局がほとんど入感しないな。
コール局のコールサインは、この8エリアのCQ局がコールバックする電波で確認できる状況で、コール局が送信する電波がほとんど聴こえない状況・・・。
コール局のエリアによっては弱く入感する局もありましたが、まるでDXペディションなどでよく行われるスプリット運用かな?と思うような場面もありました。
(オンフレ運用でここまでコール局が入感しない状況はあまり経験がないです)
そんな状況で私もコールすることに・・・。
10MHzのフルサイズのダイポールアンテナで、当シャックのフラッグシップ機「TS-590S」のフルパワー(100W)という、そこそこ破壊力があると自負(話半分でね・・^^;)している設備で何度もコール・・・。それでもなかなかコールバックがありません。
自分がコール後に少しの間の静寂があり(多分ここで複数局がコールしていると推測)、その後にCQ局がピックアップした局がコールバックされるという状況でした。
他局のコールするようすが聴こえないのでまるで私だけがコールしているような感覚なのですが、一体、どれくらいの局がコールしているのか全く分からず・・・。
7~8回目のコールでピックアップ頂き、交信できました。VY TNX!
コールバックされる局には、8エリアから近い7エリアの局もあったりしたので、一概に近距離がスキップしているだけの状況でもないようでしたが、何とも妙な伝搬でした。
このような伝搬は18MHzなどのハイバンドで時々見られますが、10MHzではあまり経験がありません。この辺りもHFの意外性というか、楽しいところですね。
コメント