TS-590レビュー(1) NR(ノイズ・リダクション)の効果

TS-590 Noise Reduction TS-590

このブログでの登場は少ない(最近は登場頻度が向上中^^;)ですが、私の自宅シャックからの運用の主役はケンウッドの「TS-590」です。2013年末に購入で10年目突入!です。
(現行モデルは「TS-590G」へ進化しています)

購入の際は、もともと個人的にケンウッドというメーカーに特別な思い入れがあったことと、DSPによるNR(ノイズ・リダクション)にも期待して、TS-590に決定しました。

TS-590は2種類のNR(NR1とNR2)を搭載しており、取扱説明書には、NR1が「スペクトル減算型」NR2が「SPAC」と書かれています。
NR1は、SSB/FM/AMでスペクトル減算型,CW/FSKでLMS型として動作し、レベルを1~10で調整可能です。NR2はCWで効果があり、自己相関時間の時定数を1~20msで変更可能です。
・・・という記載が取扱説明書にありますが、よく解りません(^^;)。

ということで、実際に聴いてみましょう!というのが今回の記事です。

今回、TS-590のPHONES出力とPCのマイク入力を接続してPCで受信音を録音できるようにし、実際にCWの音を受信しながら、NR1とNR2を切り替えたようすを録音しました。

録音には「Audacity」というソフトを使いました。

受信したのは三重県伊勢市から送信の50MHzのCWのビーコンJA2IGY : 50.010MHz)で、好都合なことに、当地では程よいノイズを伴いRST519で入感しています。
このビーコンは「VVV DE JA2IGY JA2IGY T~」という感じで約35秒といったところですが、この間に、概ね5秒刻みで、NRを OFF→NR1→NR2(繰り返し)の順に切り替えてみました
(NR1のレベルは5,NR2の時定数は20msです)
受信中の「ピッ」音がNR1へ,「ピピッ」音がNR2へ,低い「ピッ」音がOFFへ、それぞれ切り替えたボタン操作音です。

以下がその録音です。再生音が少し大きめなのでボリュームにご注意ください!
(特にスマホでは大きな音が突然出るかも・・・)

イヤホンやヘッドフォンで聴くと、

ノイズ除去の効果が分かりやすいです。

他メーカーや他機種のノイズ・リダクションとは比較していませんが、ノイズ除去がよく効いている感じで「いい仕事してますねぇ」(←死語?)って言いたいです。

個人的には、ノイズに埋もれたぎりぎりの信号を受信しなければならない状況はあまりありませんが、全市全郡コンテストに1.9MHzのCWで参加した時は、NR2が絶大な効果を発揮しました。
NR2でノイズを除去することができなかったら、かなり苦戦したことは間違いないです。

そして普段の運用?はというと、NR1をONにした状態(レベル5)で固定している感じですね。
しかし、いざという時にNR2が効果を発揮する頼もしいTS-590です\(^^)/。

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