このブログで頻繁に登場するケンウッドのTS-590ですが、その快適な使用感は操作性にあることを、最近になって改めて認識しました・・・。
2010年に発売のTS-590は、ミドルクラスのバンドスコープを持たない据え置き型の無線機としては、他メーカーも含めてほぼ「最後のモデル」ではないでしょうか。(後継のTS-590Gは健在!)
きちんとした調査はしていませんが・・・。

近年はバンドスコープ搭載で操作の一部をタッチパネルで行う無線機が多い状況ですが、シンプルな液晶表示のみで本体前面に複数のツマミや物理ボタンが整然と配置されている方が、無線機らしく、操作性も優れている(と感じる)ので好きです。
一方で液晶パネルが小さいので、表示される情報量が少ない(解りにくい)というデメリットもありますが、それが無線運用に大きく影響するということはないと思います。
TS-590は、ツマミと物理ボタンのプッシュと長押しだけですべての操作が可能で、このレスポンスのよさとスポーティーさはとても心地よく、ツマミと物理ボタンのなせる業です。
(ボタンの配置なども人間工学的に長年にわたって培われたものだと思います)
物理ボタンは滑りにくいラバー製で「カチッ」というクリック感と共にとてもレスポンスがよく、更にボタンを押した時の「ピッ」という音の心地よさも相まって、もはや病み付き状態です。

心地よい操作は重要です!
バンド切り替えも(アップダウンボタンでなく)バンドごとに独立した物理ボタンになっているので、複数のバンドをランダムに渡り歩くような運用をする場合は重宝します!
(私は落ち着きなく、あちこちバンドを切り替えますので・・・^^;)
また各バンドボタンには3つの状態を記憶でき、ボタンを押すごと3つの状態が切り替わりますので、私は CW , LSB , DATA(RTTY)の状態を記憶させて切り替えています。
ワンプッシュで次々に切り替えられるので、とても快適です。
また、IFシフト・帯域フィルタ・RITの操作も専用の独立したツマミがあり、ツマミを回すだけの操作ですぐに変更できます。画面切り替えとかファンクションボタンを押してから操作、といった煩わしい操作はありません。
無線機を小型化しつつ大型の液晶パネルでバンドスコープなど多くの情報を表示させようとすると、ローエンドやミドルエンドの無線機の場合は、どうしてもタッチパネル操作や画面切り替えやファンクションボタン操作に頼らざるを得ない状況はあるかと思います。
これは時代の流れでしょうが、往年の無線機のようにツマミと物理ボタンのみは使いやすく心地よい・・・改めてそう感じています。
TS-680Vは機能が少ないので更に快適に操作できます。よろしければ以下の記事もどうぞ!
操作系がなんとなく似ているTS-680VとTS-590。どちらもいつまでも手元に置いておきたい無線機ですね。
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