記事になりそうな目新しいネタがないので、過去に活躍した無線機を紹介していきます。
第一弾はアイコムの「IC-706MK2G」です。
HFから430MHzまでをオールモードでカバーする100W機です。(「MK2G」の「2」の部分は正式にはアラビア数字の「Ⅱ」ですが、ここでは「2」で表記します)
二アマとなって50W超の「移動しない局」の開局にあたり、100W機初心者(^^;)の私は、あえて新品を購入せず、ネットオークションで落札したのがこの「IC-706MK2G」です。
2011年頃から2020年頃まで所有していました。
CWメインでの運用ですので、CWフィルター「FL-100」を追加購入して装着しました。
小さな筐体でありながらHFから430MHzまでをカバーし、しかもHFから50MHzまでは100Wで送信できる点は、当時の自分としてはなかなか魅力的な無線機でした。
(当時は同様のコンセプトの無線機としてIC-7000やFT-857などがありました)
アンテナチューナーは内蔵していませんが、まあそこまではもともと望んでいませんし、この小型のボディーに詰め込むのは技術的に難しかった(当時)のかも知れませんね。
このIC-706シリーズは、HFから144MHzまでをカバーした「IC-706」(無印)と「IC-706MK2」が、先行モデルとしてあり、430MHzが追加されて「IC-706MK2G」となったと記憶します。
この無線機では、国内JCCサービス局とかなりたくさん交信しましたが、2012~2015年頃の好コンディションに恵まれ、また送信出力100Wのパワーの恩恵も受けて、CWでEUや北南米をはじめとする多くのDX局や、南極のボストーク基地とも交信しました。
ディスプレイは表示される情報が豊富で分かりやすいのですが、操作性はかなり複雑でした。
もっともこの手の小型の無線機は、あまり多くのボタンやボリュームを配置できませんので、操作性が煩雑になるのはやむを得ないところです。
そして100W機の取り扱いに慣れたところで、据え置き型のHF無線機への更新を検討しました。
多くの機種がありましたが、ケンウッドに個人的に少し特別な思い入れがあったことと、当時CW運用者からの評価が高かったことから、「TS-590」を購入しました。2013年末のことです。
結果、HFから50MHzまではTS-590に座を譲り、IC-706MK2Gは144と430MHz専用機になりましたが、この無線機の性格上、この2バンド専用で使うのは本来ではないですね(^^;)。
HFだけを使うならともかく・・・。
その後は、主にコンテストで144MHzや430MHzのCWを運用したりしましたが、2020年に八重洲無線の「FT-991A」を購入したことで世代交代し、その座を退きました。現在はこのIC-706MK2Gは私の手元からは離れ、別のOMさんのところで活躍している・・・はずです。
さすがにTS-590には及ばないものの(当然ですね、コンセプトも価格帯も全く異なる無線機です)、コンパクトでなかなかよい無線機でした。
2022年11月現在、IC-706MK2Gの後継モデルは同社からはラインナップがないですが、またこのような無線機が登場すれば、それなりのニーズはあるかも知れませんね。
コメント