あるYouTuberさんの「モービルホイップでHFを運用する」ことに関する動画を拝見しました。コメント欄にはさまざまな意見があるようですね・・・。
すでにこのブログで何度も取り上げていますが、私のHF(主に7,10MHz)の移動運用は、モービルホイップ(ベースローディングのタイプ)を使い、出力は10W、そしてモードはCWとRTTYです。そして「十分実用になる」というのが私のこれまでの経験による見解です。
既製品のモービルアンテナはきちんと設計されていますので、アースをしっかり取り、(アンテナチューナーを使わず)エレメントの長さで調整すれば、SWRはほぼ1となりばっちり同調します。
(写真は7MHz用の「HF40FXW」を調整し測定したものです)
そして「あれ?」というくらい飛ぶ印象です。
当局が製作する下手な自作アンテナよりよく飛びます(当局比^^;)。

1時間以上CQを出し続けても交信数は数局という日もありますが、それは大抵はコンディション自体が良くない場合であって、コンディションが良ければ、ざっくりの感覚では1時間程度運用すれば平均的には15~30局程度は交信できで、時にはパイルアップになることもあります。
(移動運用だと運用場所も大きく影響しますが・・・^^;)
交信ログで1回の運用での最大の交信数を集計したところ、以下のような交信数でした。
もちろん、アンテナ次第ではもっと多くの局との交信が可能なのでしょうが、モービルホイップでのHFの運用も決して侮れない・・・というところです。
バンド | アンテナ | 交信数 | 運用時間 | リグ | モード | 出力 | 交信年月 |
7MHz | HF40FXW | 78局 | 85分 | TS-680V | CW | 10W | 2017年6月 |
10MHz | HF30FX | 71局 | 91分 | FT-991AS | 2013年2月 |
ちなみに私は、自宅シャックではフルサイズのダイポールに出力100Wという設備で、モービルホイップに出力10Wとは雲泥の差があることは、普段の運用で十分に分かっています。
タワーを上げればもっと差がでるのでしょうが、上を見たら限がありません。
そしてこれらに優劣を付けても、現状に不満がない限りあまり意味のないことですね。
<追記:2025/6/14>
上記の交信数の表ですが、かなり古い交信なので最近のものを追記しておきます。こちらは10MHzだけになります。
バンド | アンテナ | 交信数 | 運用時間 | リグ | モード | 出力 | 交信年月 |
10MHz | HF30FX | 67局 | 76分 | FT-891S | CW | 10W | 2023年5月 |
61局 | 152分 | 2023年11月 |
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