CWを始めよう!(その5)電鍵の使い方(ストレートキーとパドル)

Challenge CW Part5 CWを始めよう!

今回は電鍵の使い方についての内容です。
既に過去に「まずは交信」という記事があり、記事の順序が逆じゃないの?という声が聞こえてきそうですが・・・(^^;)。

私がCWを始める時に最初に悩んだのが、電鍵は一体どうやって使うのか?です。
(後述しますが、特にパドルについてはまったく解らない状態でした)
無線機の取扱説明書に配線や接続方法は書いてはありますが、電鍵の使い方は書いてありません。そこで今回は、簡単に使い方を記事にしておこうというものです。

さあ、行ってみよう!

まずは電鍵の種類から

電鍵にはいろいろな種類がありますが、ここでは代表的な、

  • ストレートキー(縦振り電鍵)
  • パドル(マニピュレーター)

についてのみ説明します。この他にもありますが、今回は扱わないことにします。
またこれらの電鍵もいろいろな呼び方があるようですが、ここでは「ストレートキー」と「パドル」という呼び方で統一します。

まずは写真をご覧下さい。
左側が「ストレートキー」、右側が「パドル」になります。いずれも私が所有してるハイモンド社のものです。モデル名は、左が「HK-704」で右が「MK-706」です。

ではそれぞれを次の項で見ていきます。

Telegraph Keys

よろしければ、こちらもご覧下さい。

ストレートキー(縦振り電鍵)

まずは「ストレートキー」から。
一般に「電鍵」と聞いて想像するのはこのタイプではないでしょうか。私もそうでした。ハンドルを上下する操作になります。
「縦振り電鍵」とも呼ばれますが、むしろこちらの呼び方の方が一般的かも知れません。

Straight Key

端子が2つあり、ハンドルを上下することで端子の接続と切断を切り替える構造になっています。
通常はスプリングによってハンドルは上にあり切断の状態になっていますが、ハンドルを下へ押すことで接続して送出します。
「・」(ドット)と「-」(ダッシュ)は、このハンドル操作でオペレーターが作りだす必要がありますので、きれいな符号を送出するにはある程度の経験と技量が必要になると思います。

ストレートキーについては、ものを見れば何となく使い方が想像できますし、実際に操作している映像などを古い映画などで観る機会があるかも知れませんね。

パドル(マニピュレーター)

続いて「パドル」です。「マニピュレーター」とも呼ばれます。
こちらは、個人的にはちょっと見慣れないもので、前述のストレートキーは何となく使い方の想像が付きましたが、こちらは使い方がまったく想像ができませんでした。
あくまでも個人的なことですが・・・(^^;)。

本体には船を漕ぐための櫂(かい) のようなものが2枚付いていて、この部分を左右に動かす操作になります。
厳密には櫂の部分がパドルなのでしょうが、このタイプの電鍵そのものをパドルと呼ぶようです。

Paddle

端子は3つあり、パドルを内側へ動かすことで、左右のぞれぞれのパドルの端子と中央の端子との接続と切断を切り替える構造になっています。
通常はスプリングですべての端子は切断されています。
一般的には、左のパドルで「・」(ドット)、右のパドルで「-」(ダッシュ)を送出しますが、ストレートキーと異なるのは、パドルは「・」と「-」をオペレーターが作り出すのではなく「エレクトリックキーヤー」 (エレキー) によって自動的に調整されて送出されるところです。

よってパドルを使用する場合は、エレキーと組み合わせて使うことが必須になります。
(私は、この点が全く解りませんでした)

エレキーについては以下で説明しますが、よほど古い無線機でなければエレキーに相当する機能を無線機に内蔵していますので、そういった無線機をご利用の場合は別途エレキーを準備する必要はありません。
(念のため内蔵していることを、接続する無線機の取扱説明書で確認下さい)

取扱説明書では「キーヤー」などと表現している場合があります。

エレキー機能を内蔵していない無線機でパドルを使用する場合は、エレキーと一体型のパドルを使うか、別途、外付けのエレキーを用意する必要があります。
よろしければ、下記の記事をご覧下さい。

エレクトリックキーヤー(エレキー)

繰り返しになりますが、前述のようによほど古い無線機でない限り、エレクトリックキーヤー(エレキー)に相当する機能を無線機に内蔵しています。
内蔵していない場合は、 エレキーと一体型のパドルを使うか、別途、外付けのエレキーを用意する必要があります。

エレキーは、オペレーターが左右のパドルを動かすとパドルからの信号を受け、「・」(ドット)と「-」(ダッシュ)のいずれかを自動的に調整して送出する機能を有しています。
(通常は 左のパドルで「・」、右のパドルで「-」を送出)
よってオペレーターは、「-」の場合は長く、「・」の場合は短く、といったパドル操作の調整は不要で、パドルを操作さえすればエレキーが1:3のきれいな符号を送出してくれます。

特に高速のモールス送信になるとストレートキーではきれいな符号の送出が難しくなり、パドルでの送出が有利になってきます。

無線機と電鍵の接続

無線機との接続については、多くが無線機側のジャックに電鍵を接続する形になっていると思いますが、ストレートキーとパドルが共通ジャックのものや、それぞれ別にジャックが用意されているものなど様々です。

無線機と電鍵の接続方法については、無線機によってさまざまですのでここでは触れません。接続される無線機の取扱説明書で確認をお願いします。

接続方法はさまざまです。

Rig Connect

その他の電鍵について

今回はストレートキーとパドルについて説明しましたが、これ以外にも電鍵には「横振り電鍵」や「バグキー」などがあります。これらについては私自身が全く使ったことがありませんが、使用する機会があれば記事にしたいと思います。

CWを始めるために初めて電鍵を購入される場合は、「ストレートキー」か「パドル」のいずれかを購入すれば問題ないと思います。
ぜひ、チャレンジしてみて下さい!

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